４月９日(金)、さわやかな晴天の佳き日、第７７回松山市立拓南中学校入学式が実施されました。

残念ながら、ご来賓や２・３年生の出席は、かないませんでしたが、

多くの保護者の出席により、盛大に厳粛な式典を催すことができました。

２・３年生は、体育館での出席はできませんでしたが、教室でテレビ放送視聴による出席をしました。

 国歌を静聴した後、校長式辞がありました。

【校長式辞】

春の暖かい陽ざしの中、校庭に吹く爽やかな風やみずみずしい若葉が新入生一人一人の前途を祝福しているように感じます。

この佳き日に、ＰＴＡ会長様、教育後援会会長様のご臨席と保護者の皆様のご列席のもと、

第七十七回入学式を挙行できますことを心よりお礼申し上げます。

また、保護者の皆様におかれましては、お子様がこのように成長され、標準服に身を包み、緊張しながらも、

希望に燃えて中学校生活を歩み始めようとしている姿をご覧になり、感慨もひとしおのことと存じます。心からお祝い申し上げます。

さて、百三十三名の新入生の皆さん、ご入学おめでとう。私たち教職員、在校生一同、皆さんの入学を心より歓迎します。

　ここ拓南中学校は、有数の歴史と伝統のある学校です。「自主・協力・勤労」の校訓のもとに、生徒と教職員が一丸となって、

よりよき学校となるように努力をしています。「やればできる　誇れる拓南」という生徒自らが創り上げた目標もあります。

拓南中学校の「拓」という文字は、「ひらく」とも読み、「未開の土地を切りひらく」ことや、「今までなかったことを始める」

という意味があります。皆さんには、本校生徒として誇りを胸に、勉学やスポーツ・文化に溌剌としたチャレンジ精神を持って取り組み、

これからの三年間で、さらに自らの可能性を切り拓いていってほしいと願っています。

本日、私からは皆さんの入学に際し、三つのお願いをします。

一つ目のお願いは、「自分で正しく判断し、行動できる人であってほしい」ということです。

人は皆、自分の行動には責任を持たなければなりません。これからの皆さんには、これまで以上に責任が求められることでしょう。

そのためには、周りの人々の教えに素直に耳を傾け、正しく判断し、行動するように努めなければなりません。

また、人は、ちょっとした甘えで自分との約束を破った時から、ずるずるとよくない方向に進んでしまうこともあります。

ですから、どんなに小さなことでも自分で決めたことは必ず守る。そういった強い意志も持ってほしいと思います。　　　　　　

二つ目のお願いは、「命を大切にする人であってほしい」ということです。自分の命を大切にし、他の人の命も大切にする人であってください。

命は、かけがえのないものです。今日までのご家族の方々の限りない愛情に深く思いを寄せ、

自分がいかに大切な存在であるかを改めて考えてみてください。

そして、いじめや差別を憎み、思いやりの心を一層育ててください。困ったり、悩んでいる人に寄り添い、親切にしたり、

励ましたりできる人こそ強く優しい人であることを決して忘れないでください。

三つ目のお願いは、「挨拶のできる人であってほしい」ということです。中学校生活では、自分が友人にしてほしいと思うことを、

自分がまず先に友人にしてみてあげてください。朝、「おはよう」と声をかけてもらえれば気持ちがいいものです。

「ありがとう」と言ってもらえばうれいしものです。これらを友人や先生に自分からまず行ってみてください。

皆さんの先輩は、謙虚で気持ちのよい挨拶ができます。その挨拶は心温まる本校の良き伝統でもあります。

皆さんも先輩に倣い、より一層、このすばらしいあいさつを身に着けてほしいと思っています。

最後になりますが保護者の皆様に申し上げます。本日ここに、かけがえのないお子様をお預かり致しました。

私ども教職員一同、お一人お一人を愛情深く、全力で教育し、中学校三年間で、学力・体力を身につけさせることはもちろんのことですが、

多くの人、様々な物・自然・環境との出会いを通して、「人としての在り方や生き方」をしっかりと考えさせて参りたいと存じます。

しかしながら、今日の教育は、学校だけで目標が達成できるものではありません。学校、家庭、地域が「子どもたちのよりよき成長」

に向けて協力しあうことが、何よりも大切だと考えております。

どうかご理解をいただきまして、ご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。

この後、２・３年生の代表生徒が歓迎の言葉を述べました。

【歓迎の言葉】

柔らかな風と暖かな日の光が、春の訪れを感じさせる今日の佳き日に、拓南中学校の門をくぐられた新入生の皆さん、

ご入学おめでとうございます。私たち在校生一同、心より歓迎いたします。

今日から始まる中学校生活に、みなさんは、どんな思いを抱いていますか。喜び、期待、そして同時に、不安もきっとあることでしょう。

でも、心配はいりません。私たちも、みんなそうでした。みなさんは一人ではありません。

先生方や、私たち先輩、そして隣にいる仲間をどうぞ頼ってください。出会いを大切にし、いろいろなことに挑戦して、共に成長していきましょう。

出会いと挑戦の場はたくさんあります。　

まず、授業です。中学校では、教科によって教えてくださる先生が替わります。

個性豊かな先生方との出会いが、みなさんを待っています。広く、深く学ぶ楽しさが、きっと、みなさんの世界を広げてくれます。

 拓南中学校は、部活動も盛んです。部活動で得られることは、たくさんあります。体と技と心の成長。かけがえのない友情。

そして何より、一つのことに打ち込み、やり続けていくことで培われる、自信と達成感。部活動説明会を、楽しみにしていてください。

 そして、学校行事です。たくさんの行事がありますが、特に、体育大会と文化祭の二大行事は、心に残るものとなるでしょう。

一人ではできないことでも、みんなで力を合わせれば成し遂げられることが、たくさんあります。

この二大行事を通して、協力と団結の大きな力を、感じてください。

 昨年度は、新型コロナウイルス感染症が、私たちの学校生活に大きな影響をもたらした特別な一年でした。

私たちは、そんな一年を、自制心と工夫と協力で、たくましく乗り越えてきた、同じ仲間です。

第七十七期生となるみなさんを迎え入れて始まる、新しい一年は、昨年度にもまして、すばらしい一年となることを、私は確信しています。

 生徒会スローガン「やればできる　誇れる拓南」を合言葉に、拓中生一丸となって、伝統ある拓南中学校に、新たな一歩を刻んでいきましょう。

みなさんの中学校生活が、実りあるものになることを願って、歓迎の言葉といたします。

そして、１年生からは誓いの言葉が述べられました。

【誓いの言葉】

  柔らかな春の訪れが感じられる今日の良き日、私たちは無事に入学式を迎えることができました。

  本日は、私たちのために、このような立派な入学式を行っていただき、ありがとうございます。

  前日までランドセルを背負っていた私たちも、今日から中学生です。

今までよりも学習内容が難しくなるため、不安もありますが、新たな出会いや発見を楽しみに、これからの三年間を有意義に過ごします。

  また、中学生としての自覚と責任をもち、先輩方が築いてこられた拓南中学校の伝統を引き継ぐとともに、新たな伝統を作っていけるよう、努力することを誓います。

  最後になりましたが、先生方、先輩方、地域の皆様、そして保護者の皆様、私たちを温かく見守り、ご指導くださいますよう、よろしくお願いいたします。

一年生の皆さん、改めましてご入学おめでとうございます！

そして、拓南中学校へようこそ！

今日の入学式はどうでしたか。

期待と緊張が入り混じった１日だったと思います。

新しい学級で新しい仲間たちとともに成長していきましょう！

いよいよ月曜日からは、本格的に中学校生活がスタートします。

みなさんが笑顔で登校してくれることを楽しみにしています。