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令和3年度修業式

2022年3月25日 20時15分

3月25日(金)、令和3年度の修業式が行われました。

代表生徒による3学期の反省と次年度の決意が述べられた後、各学年の代表生徒に修了証が校長から手渡されました。

代表生徒は、堂々とした立派な態度で発表を述べたり、修了証を受け取ったりしていました。

この1年間の成長がこの態度にしっかりと表れていました。

その後、校長式辞がありました。

【校長式辞】

皆さん、おはようございます。

ただいま代表の人に1年間の修了証をお渡ししました。後ほど学級担任の先生から皆さん一人ひとりに手渡されますので受け取ってください。

この修了証は、それぞれ1年生、2年生で学習することを身に付けて次に進むことができたという証です。皆さんは、何気なく次の学年に進むのではなく、

階段を一つ一つ昇るようにして、次のステップに進んでいる自覚を持ってください。

思い返すと本年度も、新型コロナウィルス感染症の影響を受け、皆さんには多くの我慢をさせ、負担をかけました。

こうして無事に1年を終えようとしているのも皆さんの頑張りとそれを支えた先生方のおかげだと思っています。

さて、羽生結弦選手を知っていることと思います。冬季北京オリンピックでの4回転半ジャンプに果敢に挑戦した姿は多くの人々に感動を与えました。

彼がフィギアスケートで世界を目指したのは小学校4年生だそうです。それ以来、放課後は毎日スケートリンクに通い、帰宅は9時を過ぎ、

それから勉強をするという生活が続いたそうです。

しかし、ある時から、スケートに集中した後で勉強を頑張るのは、さすがに無理だと思い、スケート後はリラックスする時間にあてたそうです。

そうなると勉強する時間はますます限られてしまいます。そこで彼は、授業前の休み時間を使って勉強を始めたそうです。授業前に予習をして、

スケートの練習前や週末のわずかな時間を使って復習をする。短時間で最大限の成果を出せるように工夫をしたのです。

その後、彼は「自分はスケーターである以前に、一人の人間として、常識やスケート以外の知識も身につけておきたい」と考え、

早稲田大学の通信教育課程に入学し、8年間をかけて、卒業をします。通信教育課程というのは、講義を受けることはもちろん、

テストやレポートの提出まですべてをインターネットで行う、通学が難しい人のための課程です。

皆さんの中には、「羽生選手は特別な人だから」と思う人がいるかもしれません。しかし、自分のやりたいことと、

やらなければならないことの両立をしようと努力している人は多くいます。皆さんにも、時間を有効に使い、

工夫を重ねることの大切さを考えてほしく、このお話をしました。

 最後になりますが、皆さんは、4月には、最高学年、中堅学年となり、新1年生が後輩として入学してきます。

「尊敬され、信頼され、愛される先輩」になってくれることを期待しています。礼儀を身に着け、時と場に応じた行動や発言ができる先輩になってください。

学校行事、生徒会活動、部活動など日常の活動のすべての場面で信頼される先輩となってください。後輩のことを思い、誰に対しても分け隔てなく、

協力を惜しまない先輩であってください。そして、明日から春休みは、命を大切にし、交通事故や病気などから自分を守り元気に過ごしてください。

コロナ対策も決して気を抜いてはいけません。

しっかりと心身の充電をした皆さんが、4月8日の始業式に迎えることを願っています。

 以上で令和3年度修業式の式辞とします。

生徒の皆さん、今年度1年間、本当によくがんばりました。また来年度も元気にがんばりましょう。